『ドメーヌ・モーム』

古典的なジュヴレ・シャンベルタンの造り手として知られるドメーヌ・モーム。
先代のベルナール・モームはディジョン大学で生化学の教鞭をとる傍ら、大伯父から受け継いだこのドメーヌでワイン造りにあたっていました。
その息子ベルトランも父同様、ディジョン大学で醸造学のディプロマを取得した醸造家。

2012年にカナダのモレ・トーズによって買収され、大きな変革が起きました。
ドメーヌ・トーズにおいて造りの責任者であるマーク・フィンチャムが指揮を執ります。
自社畑をドメーヌ・トーズ、買い葡萄、買いジュースでのネゴシアン生産をマルシャン・トーズというようにカテゴリー分けされています。

ブドウ畑はビオディナミへ転換され、そのスタイルは以前のドメーヌ・モームとは全く違ってきています。
また醸造においてはこれまで100%除梗していましたが、ヴィンテージやキュヴェによっては10〜15%全房で仕込みを行っています。

2013年のボトルへのエチケット表記は、まだ「Domaine Maume Marchand Tawse」でしたが、2014年からは、エチケット上のドメーヌの表記は「Maume by Domaine Tawse」へと代わり、更に2016年からは「ドメーヌ・トーズ（Domaine Tawse）」となり、古典的なジュヴレ・シャンベルタンの造り手として知られた「ドメーヌ・モーム」の名は遂に消え去ることとなりました。

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