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ルフレーヴを20年支えた名匠が造る、わずか0.35haのサントノ。10年の熟成を経た今こそ楽しみたいヴォルネイ1級。
産地:フランス ブルゴーニュ
品種:ピノ・ノワール100%
醸造・熟成:小樽にて発酵後、15~22ヵ月熟成
味わい:熟した赤黒系果実にスミレや熟成香。力強さと滑らかさを併せ持つ、奥行きのある辛口赤
【このワインの魅力 3つ】
① 【ルフレーヴ】の醸造長を20年間務めた名匠、ピエール・モレ
ピエール・モレは1988年から2008年まで、ブルゴーニュ白ワインの最高峰のひとつドメーヌ・ルフレーヴの醸造長を務めた人物。
自身のドメーヌでも1991年からビオロジック/ビオディナミを導入し、1997年には全所有畑をビオディナミへ転換しています。
白ワインの名手として知られますが、そのテロワールを表現する哲学は赤ワインでも変わりません。
② 所有面積わずか0.35ha。「ムルソーなのにヴォルネイ」という面白い1級畑
サントノは地理的にはムルソー村に位置する畑。
しかし赤ワインとして造られる場合は、条件を満たせばヴォルネイ1級を名乗ることができるという、ブルゴーニュ好きにはたまらない特殊なクリマです。
ピエール・モレの所有面積は、わずか0.35ha。
ムルソーの名匠が自らの本拠地で育てる、希少なピノ・ノワールです。
③ 2016年から約10年。熟成ブルゴーニュを今楽しめる
ヴィンテージは2016年。
若いピノ・ノワールのフレッシュな果実だけではなく、熟成によって生まれる複雑な香りや滑らかな質感を楽しめるタイミングに入っています。
現行2023年の輸入元参考価格が32,450円(税込)なのに対し、2016年は16,500円(税込)で掲載されており、バックヴィンテージとしても非常に興味深い一本です。
「ヴォルネイ1級」と聞くと、繊細で華やか、エレガントなピノ・ノワールを想像する方も多いと思います。
しかし、このワインは少し違います。
ヴォルネイなのに、畑はムルソー!?
これが「サントノ」の面白いところです。
「サントノ」はムルソー村の南側に位置するクリマ。
白ワインならムルソー、ピノ・ノワールから赤を造ると「ヴォルネイ1er Cru」を名乗ることができる、ブルゴーニュならではの興味深い畑です。
そして、この畑を手掛けるのがピエール・モレ。
ブルゴーニュ好き、特に白ワイン好きなら、この名前だけで反応する方も多いのではないでしょうか。
1988年から2008年まで、あのドメーヌ・ルフレーヴの醸造長。
自身のドメーヌでも長年ビオディナミを実践し、「ラフォンやコシュ・デュリーと並ぶ、偉大なムルソーの造り手」と紹介する名匠です。
そのピエール・モレが所有する「サントノ」は、わずか0.35ha。
これは買いブドウではなく、ドメーヌ所有畑から生まれるワインです。
そして今回のヴィンテージは2016年。
約10年という時間を経た現在、若いブルゴーニュとは違う魅力を楽しめます。
【味わい】
熟したチェリーや野イチゴ、ブラックベリーを思わせる果実。
そこへスミレ、ドライフラワー、スパイス、土や森を思わせる熟成由来の複雑なニュアンス。
「サントノ」は一般的なヴォルネイのイメージよりも、しっかりとした骨格を見せることがあります。
若いうちはタンニンに力強さがありますが、熟成によって徐々に角が取れ、果実、酸、タンニンが馴染んでいく。
「ヴォルネイの優雅さ」と「ムルソー側のサントノらしい力強さ」。
この二面性こそ、このワインの面白さです。
さらに、ピエール・モレの哲学はテロワールへの忠実さ。
過度に造り込むのではなく、畑の違いをワインの中に残していく。
だからこそ、「熟成ブルゴーニュを飲みたい」
だけではなく、「サントノという畑を飲んでみたい」という方にもおすすめしたい一本です。
2016年から約10年。
ピエール・モレのセラーで生まれたヴォルネイ1級が、時間によってどう変化したのか。
ゆっくりと時間を取れる夜に、ぜひ味わってみてください。
【おすすめのペアリング】
○鴨胸肉のロースト
→鴨の旨みと脂にサントノの骨格が負けず、熟成したピノ・ノワールの複雑さが料理を引き立てます。
○牛肉の赤ワイン煮込み
→煮込んだ肉の旨みと熟成由来の土やスパイスのニュアンスが美しく重なります。
○すき焼き
→牛肉と甘辛い割り下に熟した果実が寄り添い、酸が後味を引き締めます。
○鶏もも肉ときのこのソテー
→きのこの土っぽい香りが熟成ブルゴーニュの複雑な香りと好相性です。
○豚の角煮
→肉の旨みと甘辛い味付けを果実が受け止め、酸が脂をきれいにまとめます。
○肉じゃが
→醤油、出汁、牛肉の旨みに、熟成したピノ・ノワールの柔らかな果実が自然に馴染みます。
○ウォッシュチーズ
→熟成香同士が重なり、ワインの果実と酸がチーズの濃厚さを整えます。
【おすすめの飲み方】
温度:15〜17℃
セラーから出した15℃前後からスタートがおすすめです。
温度が上がるにつれて、果実だけでなく花、スパイス、土、熟成由来の複雑な香りが開いてきます。
グラス:大ぶりのブルゴーニュ型
香りの変化を楽しむため、ボウルの大きなブルゴーニュ型グラスがおすすめです。
抜栓について:2016年の熟成ワインなので、個体差も考慮して扱いたいところ。
いきなり長時間デキャンタするより、まず抜栓してグラスで状態を確認してください。
状態が閉じているようなら、グラスの中でゆっくり開かせるのがおすすめです。
【こんな方におすすめ】
○熟成ブルゴーニュを楽しみたい方
○ヴォルネイ1er Cruがお好きな方
○ピエール・モレがお好きな方
○ルフレーヴ、ラフォンなどムルソーの名手がお好きな方
○「サントノ」という畑に興味がある方
○ビオディナミのブルゴーニュを探している方
○華やかさだけでなく骨格のあるピノ・ノワールがお好きな方
○ブルゴーニュを「村名」からさらに一歩深く楽しみたい方
○バックヴィンテージを探している方
【店長からのメッセージ】
このワイン、ブルゴーニュ好きの方には説明したくなる要素がたくさんあります。
まず、ピエール・モレ。
ルフレーヴで20年間醸造長を務めた名匠。
そしてサントノ。
「ヴォルネイって書いてあるけど、畑はムルソーなんですよ。」
これだけでも、ちょっと面白くないですか?
さらに所有面積は0.35ha。
そして2016年。
今から約10年前のヴィンテージです。
個人的には、こういうワインは「高級だから買う」というより、「ブルゴーニュの面白さを飲むワイン」だと思っています。
村、畑、造り手、ヴィンテージ。
全部を知ってからグラスに注ぐと、一杯の楽しさがぐっと増します。
若いブルゴーニュとは違う、時間が造った表情もぜひ楽しんでください。
【こんなシーンで楽しみたいワイン】
このワインは、開ける日を少しだけ考えてほしい一本です。
何かのお祝いでなくても構いません。
ただ、「今日はゆっくりワインを飲もう。」
そんな夜に。
鴨を焼く。
すき焼きをする。
きのこをたっぷり使った料理を作る。
少し大きめのブルゴーニュグラスを用意して、最初の一杯をゆっくり。
開けた直後。
30分後。
料理を食べながら1時間後。
香りがどう変化していくのかも、熟成ブルゴーニュの楽しみです。
ピエール・モレ × サントノ × 2016年。
ワインだけを飲むのではなく、その背景と約10年という時間まで一緒に楽しんでいただきたい一本です。
※テクニカルシート付き(マーグオリジナル)
このショップでは酒類を取り扱っています。20歳未満の者の飲酒は法律で禁止されています。
『ピエール・モレ』
ラフォン、ルフレーヴ、そして自身のドメーヌ。ムルソーの歴史を歩んできた偉大な造り手
ブルゴーニュの白ワイン、とりわけ「ムルソー」が好きな方なら、ぜひ覚えておいていただきたい造り手がピエール・モレです。
輸入元ラック・コーポレーションは、ピエール・モレを、「ラフォンやコシュ・デュリーと並ぶ、偉大なムルソーの造り手」と紹介しています。
これは決して大げさな表現ではありません。
ピエール・モレの歴史を紐解くと、ムルソーの名門[コント・ラフォン]、そしてピュリニー・モンラッシェの最高峰[ドメーヌ・ルフレーヴ]という、ブルゴーニュ白ワインを語るうえで欠かせない2つの偉大なドメーヌと深く関わってきた人物であることが分かります。
モレ家のブルゴーニュでの歴史は非常に古く、一族がムルソーに移り住んだのは1793年。
ピエールの父オーギュスト・モレは1935年、現在ではムルソー最高峰の生産者として知られるドメーヌ・デ・コント・ラフォンのメタイエ(分益小作人)となりました。
当時のラフォンは現在とは異なり、所有する素晴らしい畑の耕作を小作人に任せていました。
その仕事を1971年から引き継いだのが、ピエール・モレです。
ラフォンが所有するムルソーの一級畑やモンラッシェなど、世界最高峰のテロワールと長年向き合った経験は、後のピエール・モレのワイン造りにも大きな影響を与えました。
しかし1980年代、ドミニク・ラフォンが自ら畑を耕作する方針へ転換。
1986年から1991年にかけて、ピエール・モレはそれまで耕作していた多くの畑を失うことになります。
ところが、ここから新しい物語が始まります。
ピエール・モレの栽培・醸造技術に注目していたのが、ピュリニー・モンラッシェを代表する名門ドメーヌ・ルフレーヴでした。
そして1988年、ピエールはルフレーヴの技術責任者である**レジスール(Régisseur)**に就任。
それから2008年7月まで、実に20年間にわたり、畑からセラーまでルフレーヴの技術部門を担いました。
つまり、現在世界中のコレクターが探し求める1980年代後半から2000年代のルフレーヴには、ピエール・モレが深く関わっているのです。
しかも、この20年間に彼が手掛けていたのはルフレーヴだけではありません。
自身のドメーヌ・ピエール・モレを運営しながら、1992年にはネゴシアン・エルヴール部門である**モレ・ブラン(Morey-Blanc)**も設立。
輸入元ラック・コーポレーションが表現するように、まさに「三足のわらじ」を履きながら、それぞれで高品質なワインを造り続けていました。
ピエール・モレの先進性を象徴するのが、ビオディナミへの取り組みです。
1991年から自身の畑でビオロジック栽培を開始すると、すでにこの頃から一部のビオディナミ・プレパラシオンを導入。
そして1997年末にはドメーヌすべての畑を完全にビオディナミへ転換しました。
ブルゴーニュで現在ほどビオディナミという言葉が一般的ではなかった時代から、土壌の生命力とブドウ畑の生態系を重視していたことになります。
興味深いのは、ピエールが技術責任者を務めていたドメーヌ・ルフレーヴも同時期にビオディナミへ完全移行していること。
現在ではルフレーヴの大きな特徴として知られるビオディナミですが、その時代を技術面から支えていた人物の一人がピエール・モレだったのです。
ピエール・モレのワイン造りで何より重要なのが、畑の違いをワインにそのまま表現することです。
ラック・コーポレーションも、「ピエール・モレイのワインはテロワールにきわめて忠実」と評価しています。
例えば、ムルソー1級畑「ペリエール」では硬質なミネラルを、特級畑「バタール・モンラッシェ」では豊かさと力強さを表現。
どのワインにも同じ「ピエール・モレ味」を付けるのではなく、畑ごとの土壌、標高、斜面、ヴィンテージの違いをワインへ映し出すことを大切にしています。
ピエール・モレには、自社畑からワインを造るドメーヌ・ピエール・モレと、1992年に設立したネゴシアン・エルヴールモレ・ブランがあります。
一般的には、「ドメーヌ物の方が上」と思われがちですが、ピエール・モレの場合は単純ではありません。
モレ・ブランでは信頼する栽培家から厳選したブドウや果汁を購入し、その後の醸造・熟成は自ら行います。
村名ムルソーのドメーヌ物とモレ・ブランをブラインドで比較しても、畑の違いこそあれ、品質的な優劣を感じさせないほど。
それだけ徹底して品質を追求しています。
2008年にルフレーヴを離れた後、ピエールは自身のドメーヌとモレ・ブランに専念。
現在は娘のアンヌ・モレが共同経営者としてドメーヌを支えています。
さらに2020年の収穫からは次世代のジャン=ヴィクトールも本格的に参加。
現在では三世代がワイン造りに関わり、1793年から続くモレ家の歴史が次の世代へ受け継がれています。
ドメーヌはムルソーを中心に、モンテリー、ポマール、ピュリニー・モンラッシェなど約10〜11haを所有。
特級畑バタール・モンラッシェを筆頭に、ムルソー1級ペリエール、ヴォルネイ1級サントノ、ポマール1級グラン・ゼプノなど、錚々たる畑を手掛けています。
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