ブルゴーニュ シャルドネ 2018 ベルトラン・アンブロワーズ

村名クラスに引けを取らない完成度
種類 | > > |
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品種 | シャルドネ100% |
産地 | > |
生産者 | > > |
相性の良い料理 | 魚料理、シーフード |
備考 |
2,300
ブルゴーニュの隠れた優良生産者
樽香を抑え、より洗練度を増したプルモー・プリセの重鎮
1987年にプルモー・プリセに設立された『メゾン・アンブロワーズ』。
当主は、ベルトラン・アンブロワーズ。
あの高名なドメーヌ・ショパン・グロフィエの ダニエル・ショパンの弟子です。
この小さなドメーヌは、まだまだ名前は出てきていないが必ずブルゴーニュの名醸造家の仲間入りすることは間違いないと思います。
これから絶対に注目すべき造り手の一人である事は、間違いありません。
ブルゴーニュのドメーヌにしては、歴史の浅い造り手ながら、その造りが評判を呼び、 確実なファンを掴んでいるのが、このベルトラン・アンブロワーズです。
以前は、ノン・フィルターにより、濃厚で、インパクト第一の香り、味わいのワインを生み出す印象が強かった、ベルトラン・アンブロワーズですが、年々、艶やかさ、フィネス、エレガントさを兼ね備えたワインを生み出す ようになり、そのワインは、円熟期を迎えつつある気がします。
17haの畑をビオロジックで栽培し、2013年にエコセールの認証を取得。
ドメーヌではなくメゾンなのはネゴシアンだからですが、実際のところ、買いブドウによって造られているのはラドワ1級のグレションとムルソー1級のポリュゾのふたつのみ。
10年前までは全体の3分の1がネゴスでしたが、徐々に自社畑産に絞り込み、今日のラインナップに落ち着きました。
かつてアンブロワーズのワインは樽香の強さで賛否を分けましたが、現在は樽の大きさを400リットルの特注サイズにし、樽の影響を抑える傾向にあります。
例えば白の場合、ラドワ1級グレションで70%、ムルソー1級ポリュゾ、ニュイ・サン・ジョルジュ1級テール・ブランシュで100%という高い新樽率にもかかわらず、スモーキーさは上品で、かつてのカリフォルニア産シャルドネのようなオーバーオーキーな印象がなくなったのは大きな進歩といえます。
一方、果実味の凝縮感に溢れるスタイルは従来どおり。樽香が抑えられたことによって、よりピュアなフルーツを堪能できます。
長女のリュディヴィーヌ、長男のフランソワがベルトランを支えるようになり、次世代へのバトンの受け渡しも進んでいます。
一部の親しみやすいワインに、開けやすく飲み残しの保存もしやすいスクリューキャップを導入。新しい試みにも果敢に挑戦しています。
圧巻の完成度!お値打ちシャルドネ!
フレッシュで洗練された白い花やアロマが広がり、
時間が経つにつれてバニラのような甘い芳香も沸き立ってきます。
口当たりはとろりとマイルドで、ややしっとりとしたミネラル感が
果実をやわらかく包みます。
全体的に突出したところがない、バランスの取れた味わい。
一級畑に引けを取らない、圧巻の完成度です。
2018年を評してベルトラン・アンブロワーズは
「長い熟成力を持っている。それはいつ飲んでも美味しいという意味で、
待たないとならないという意味ではない。」とのこと。